2006/03/13

竹脇真理の思い出

もう30年近く前だろうか一冊の本を手にした。その本は「勇ましく高尚な生涯」著者 竹脇真理 いのちのことば社発行のものだ。高校生で脳腫瘍を患い夭逝したクリスチャンの手記(日記)である。この本をHi-BA(高校生伝道協会)のスタッフに薦められて読んだ。
当時の私の年齢と夭逝した竹脇真理とは偶然にも同じ歳だった。脳腫瘍に罹る前と、闘病生活を通しての彼の信仰のあり方、日々の思いがひしひしと胸を打った覚えがある。竹脇真理のお父さんは竹脇昌作というアナウンサーだ。竹脇昌作といっても知っている人は少ないだろうが、戦時中の「大本営発表」というくだりのラジオ放送の声をご存知だろう。
そのアナウンサーが彼の父だ。
さらに言うなら彼の弟は俳優:竹脇無我その人だ。今日たまたまテレビで、大岡越前の番組予告の放送で竹脇無我を久しぶりに拝見させていただいた。癌に苦しむ多くの方々にこの本を読んでいただきたいと思う。40年前の本なので絶版になっているようだが・・幸いにも小学館で復刻しているので是非とも手に入れてほしい本の一つだ。

http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4093873879

イザヤ53章1~5節

「私たちの聞いたことを、だれが信じたか。主の御腕は、だれに現われたのか。彼は主の前に若枝のように芽生え、砂漠の地から出る根のように育った。彼には、私たちが見とれるような姿もなく、輝きもなく、私たちが慕うような見ばえもない。彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。だが、私たちは思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。」(日本聖書刊行会発行新改訳聖書より)